気がつけば7月もおわり。
レポート提出〆切。自分が某システム責任者だった時代に大幅改修をした
オンラインのレポート提出システムを使ってみた。
提出そのものはスムーズでいいのだが、いろいろ細かいところで不満がのこる。
これでも使いやすくなるようにいろいろ協議したのだが、使ってみないと
わからないものだ。
July 30, 2007 (Mon.), 2007
採点するために大学に出てきたが、図書室めぐりなどしていたら結局 採点までたどりつかず。
野家啓一『物語の哲学』読了。著者が支持する反実在論や物語り論に一理あるのはたしか。 しかし、それと歴史記述の客観性をどう両立させるかという難問こそが面白いのに、 野家さんはその手前でとどまってしまっているように見える。
ポパー『歴史主義の貧困』読了。思っていた以上に自分の研究関心とも近かった。
基本文献はちゃんと読むべし。
July 29, 2007 (Sun.), 2007
某書類で意外に苦吟。
小川洋子『ミーナの行進』読了。
いつもに比べて時空間の位置情報が多いが、そんなことで所帯じみたりしない
くらいに物語世界が完成されている。偉くなっても精進してはる。えらいもんや。
わたしも常に初心を忘れないようにせんと。
July 28, 2007 (Sat.), 2007
テクノロジーカフェ。 今回は科学工作について、科学ボランティアを実践している人が講師に立ってのディスカッション。学校の先生やカリキュラムについてのネガティブな発言が目立ったのでちょっと学校というものを擁護する発言をしてきた。
午後は内部告発について勉強。講師は内部告発の倫理のプロ。非常にプレゼン上手。もう一声、内部告発はなぜ原理的に飼いならせないのか、もっと整理して説明できるようになれば。
それにしても教育の道筋というのは本当にいろいろだとあらためて感じる。洗練された効率的なやりかたが必ずしもいいわけではなく、むしろ教え方が未完成であぶなっかしい方が教育効果があがることもある。
July 27, 2007 (Fri.), 2007
朝は試験。あとは採点をすれば前期のレギュラーの授業は終了。 しかしリレー式の集中講義が8月に控えているのであまり終わったという感じはしない。
夕方は4年生の研究計画相談会。一対一でやるよりこうやってみんなで 計画を出し合った方がいろいろアイデアもはずんでよい。 それぞれに夏休みの宿題を抱えて帰る。
「Rent」の映画をみたりとか。むう。青春映画。
July 26, 2007 (Thr.), 2007
創造的哲学者の会。経済学におけるミクロマクロの関係(特に時間割引の
合理性をめぐって)と主観的確率の定義に賭けを使うこと
がはらむパラドックスについて。
July 25, 2007 (Wed.), 2007
健康診断。 とりあえず大きな変動はないようだ。血液検査は来年度から。
会議二件。
定期試験の準備と某依頼講義の準備。社会貢献社会貢献。
July 24, 2007 (Tue.), 2007
宣伝。
『日経サイエンス』の9月号に、『神は妄想である』のわたしの書評が載るそうです。
無理に詰め込もうとして失敗した結果逆に非常にぬるい書評になってますが
その辺はご容赦を。
詰め込もうとしてあふれた分は7月5日の日記を参照。
学期はおわったがまだまだ続くファンフラーセン読書会。
量子力学における確率。混合状態と純粋状態における重ね合わせの違いが
うまく説明できない。修行たりず。
July 23, 2007 (Mon.), 2007
以前にいただいた本の山へのお礼もまだなのにまたいただいた本が たくさんたまってきている。申し訳ありません。
三年演習。まあ出発点としてはこんな感じかなあ。
July 22, 2007 (Sun.), 2007
南山大学の社倫研で 社会倫理研究奨励賞 というのをはじめたようだ。 われこそはと思う方はどうぞ。
といっても11月までに論文が公刊できている人、という条件なので第一回については 今からがんばっても無理か。
某用事に起き損ねて大変落ち込む。
某原稿がまた少し進捗。なんとかこの夏期研究期間の間には。
July 21, 2007 (Sat.), 2007
某業務。拘束時間そのものはそれほど長くないが一日つぶれることにはかわりがない。
さようです。あれは某協会関係の団体ですので御注意。
July 20, 2007 (Fri.), 2007
科学酒場 のお知らせです(詳しくはこちら)
日 時 2007年 8月11日(土)18:00〜
場 所 カルヴァドス(名古屋市千種区)
話題提供
鈴木 泰博さん(名古屋大学情報科学研究科准教授)
「ナチュラル・コンピューティングの挑戦 〜自然に潜む“レシピ”を探して」
参 加 費 1000円(ワンドリンクと小皿付き)
申し込み 不要
主催: カフェシアンティフィーク名古屋
朝はいつもの授業を休講してリレー講義。この部屋はなまじ完備したプロジェクタ設備 があるだけに授業前の設定がめんどくさい。内容は例年と同じ線引き問題の話で 「創造デザイン学会」やニセ科学批判の紹介がふえたくらい。 しかし「創造デザイン学会」って立派な名前を見てまさかID論の研究会だとは思わないよな。
シジウィックの読書会はいよいよ最終回。最終章。いつも明晰なシジウィック先生も 話が神様におよぶと歯切れが悪い。「理性的に考えて神様が善だなんてとても 思えません」とははっきりは書けなかったか。 ということでこの半期でけっこうな部分を読んだわけだが、まあ、 シジウィック先生はえらい。つまみ食い的に読んで持っていた印象以上に 偉い人だった。
昨日に引き続き進路や研究の相談にくる人が入れ替わり立ち替わり。 まあ教員はこういうときにしか役に立たないのでせいぜい利用してください。
進路や研究の相談各種。この時期の選択がけっこう一生を左右することも ありうるのでみなさん慎重に。
河合隼雄氏死去。ご冥福をお祈りします。
授業準備が進まず帰れない。
July 18, 2007 (Wed.), 2007
会議。終了後、博士課程の学生さんの奨励賞の授賞式。 賞というよりは返還義務のない奨学金みたいな感じだが、 履歴書には賞罰欄に書くことができてお得。
いや、奨学金というほどの額じゃないのでたからないであげてください。
ファン=フラーセンの読書会ダブルヘッダー。説明の実用論のまとめと 経験主義的確率論のさわり。ある命題が説明になるかどうかの最低条件として 説明項が真であることを求めるかどうかという点で章のあたまと最後の 記述が一貫していない。さしものフラーセン先生も息切れ?
某掲示板でこの日記を読んで働き過ぎを心配してくださっている人がいた。 しかし日記に何も書いていない日はけっこう余裕のある生活をしていることが多いので 自分で読み返すとむしろ暇そうだなと思うのだが。 むしろ心配なのは日々進行する老化や劣化。
東から来た仕事の担当分をひととおり終わらせる。思ったより面倒だった。
「ディパーテッド」など見る。「インファナル・アフェア」でどういう意味か分からなかった
シーンがこっちを見ると分かったり。オリジナルの方の演出意図まで説明してくれる
リメイクというのはなんか変だ。というかオリジナルの方が説明を省き過ぎ。
July 13, 2007 (Fri.), 2007
授業。統計的検定法とベイズ主義。レポート返却。 調子わるい。
シジウィックは「功利主義の方法」。立場としては二層理論型にかなり近いという まとめでいいのか。
「歌謡曲だよ、人生は」など見に行く。しかし体調がわるくてほとんど映画には集中
できず。試みは面白いが監督さんたちの技量が今ひとつ。
July 10, 2007 (Tue.), 2007
読書会。 ファン=フラーセンは文脈の概念が導入されて疑問文の分析に入るあたり、 クリシンは意思決定におけるクリシン。 なんとか終了。
いつまでたっても採点が進まない。
チュートリアル。
July 6, 2007 (Fri.), 2007
授業は相対主義と信じやすさの心理学。
シジウィック読書会はシジウィックの功利主義。シジウィックは行為功利主義で有感主義で 総量説をとっている。
『神謎2』についていちゃもんのようなコメントのメールを送ったら著者から丁寧な
お返事をいただく。疑問はおおむね解消。
神謎3がさらにパワーアップしてかえってくることを期待します。
July 5, 2007 (Thr.), 2007
授業の準備。久しぶりに涼しい。
ドーキンス『神は妄想である』読了。 メモ。
予定表を見るのがいやで引きこもって某書評の作業をしていたら、 ミーティングをひとつすっぽかしてしまう。申し訳ない。 こんなことが最近多い。ストレスや疲労がたまり気味か。
会議一件。定例の会議はメモを見なくてもおぼえているので出ない。
おかげでというかなんというか書評は完成。さっそく発送。
July 3, 2007 (Tue.), 2007
睡眠が浅いせいか何時間寝ても眠い。 用事があって早めに出てきたのに忘れてしまう。不覚。
返信しなくてはならないのに放置してある案件いくつか。
午後から授業。van fraassenはサモンの因果的過程の議論をファン=フラーセンが 批判的に紹介しているあたりから「なぜ疑問」の分析あたりまで。 クリティカルシンキングは因果的説明にまつわる推論。 細かく見て行くとやはりいろいろおかしい。
院生のチュートリアル一件。三年生演習。四年生のチュートリアル。
演習後三年生たちと飲みに。三、四年合同の飲み会のはずが四年生 の出席はゼロ。一方的に通告しても人はあつまらないというよい教訓となったのでは。